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歯医者でできる“子どもの虫歯予防”5つをご紹介!
2020年2月4日
お子さんの虫歯を心配されて歯医者へ来院される方は多くいらっしゃいます。
しかし、実際に歯医者でできる虫歯予防にはどのような処置があるのかご存知ですか?
歯医者でできる虫歯予防も様々です。
今回はそのうち5つをご紹介しますので、ご参考にされてください。
①フッ素塗布:3ヵ月ごとに高濃度なものを小児歯科で塗布して歯磨きと併用
歯医者でできる虫歯予防として代表が「フッ素」の塗布です。
フッ素とは、歯を強くしたり酸によって溶けた歯を元に戻したりする効果を持ちます。
歯磨き粉などにも含まれていますが、フッ素の量は少なく低濃度のため毎日継続して使用する必要があります。
歯医者で塗布するフッ素は高濃度で1回の塗布で大きな効果が期待できるため、日頃の歯磨きと併用すると良いでしょう。
当院では約3ヵ月おきの受診・塗布をおすすめしています。
②シーラント:歯が生えたら早めに小児歯科で奥歯の溝を浅くする樹脂を詰める
「シーラント」とは、虫歯になりやすい奥歯や前歯の溝にプラスチック樹脂を一層詰めて溝を浅くし、虫歯になりにくくする処置です。
生えたばかりの歯は表面が未成熟で弱く、唾液中のカルシウムなどを取り込むことで段々強くなっていきます。
そのため、歯が生えてきたらできるだけ早くシーラントの予防処置を行うのをおすすめしています。
噛み合わせや歯ぎしりなどの習癖によって樹脂がすり減る場合もあるため、定期的に歯医者を受診して確認してもらいましょう。
③ブラッシング指導:子どもの能力に合わせた磨き方・仕上げ磨きの方法まで指導
毎日の歯磨きは虫歯予防の基本ですが、子どもだと自分できちんと歯を磨くのは難しいです。
歯医者では、本人の口腔状態や能力に合わせた歯磨きの習慣付けの方法や磨き方を指導します。
また、お子さんが低年齢であれば親御さんの仕上げ磨きもとても重要になりますので、仕上げ磨きの方法もご説明致します。
”ブクブク”とほっぺを動かしながら口内をゆすぐ「ブクブクうがい」ができるお子さんであれば、磨き残しを染め出してみれますので試してみると良いでしょう。
④間食指導:虫歯になりやすい習慣がないか、改善するためのアドバイス
子どもにおやつを与えるタイミング・回数・時間……知らないうちに虫歯になりやすい習慣をあなたがつくっているかもしれません。
歯医者では問診票や聞き取りから得た情報で、改善した方が良い習慣があれば改善できるようアドバイスを行なっています。
また、虫歯リスクの高いおやつや飲み物・キシリトール製品の効果的な摂り方などもお教え致します。
他にも、お子さんの生活習慣や間食のことでご不安なことがございましたら、ご相談にいらしてください。
⑤PMTC(クリーニング):歯磨きだけでは落としきれない汚れを専用器具で清掃
毎日の自宅の歯磨きだけでは、汚れを完全に落としきれません。
虫歯予防のためには落としきれていない汚れを定期的に清掃する必要があります。
「PMTC」はお口の専門的なクリーニングで、専用の器具を用いて1本1本歯をきれいにしていく予防処置です。
特に子どもは歯磨きが難しく汚れが溜まりやすいため、定期的にPMTCを行うと良いでしょう。
どの虫歯予防が適しているかは歯医者で先生と相談を
乳歯や生えたばかりの永久歯は、虫歯になりやすい上に進行も早いです。
3ヵ月に1度は定期検診に通い、虫歯のチェックと予防処置を行うようにしてください。
どの予防処置が必要かは、歯医者で先生と相談して検討すると良いでしょう。
また「おやつ」や「歯磨きの方法」については過去記事で詳しく紹介しております。
そちらもぜひチェックしてみてください。
■幼児期のおやつ 小児歯科医が教える”虫歯にさせない”ための2つのポイント
http://www.nagomi-kids-dental.com/blog/2019/12/02/an-early-childhood-snack-to-prevent-caries
■ママが心得たい「子どもの歯磨き」の3つのポイント
https://www.nagomi-kids-dental.com/blog/2019/07/15/how-to-clean-for-child-tooth/