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「萌出嚢胞」とは!? 子どもの歯茎に黒紫の水ぶくれができたら!?
2020年4月21日
お子さんの口のなかを注意して見ていますか?
歯磨きで毎日見ているからと気を抜いていたら、歯茎が黒紫色に腫れてビックリ!!
それは「萌出嚢胞」と呼ばれる症状かもしれません。
見た目が痛々しく腫れてしまうと驚かれる親御さんも多いでしょう。
どのような症状でどのような処置が必要なのか、まとめて紹介していきます。
萌出嚢胞とは歯が生えるときにできる水ぶくれ!?
「萌出嚢胞(ほうしゅつのうほう)」または「萌出性嚢胞(ほうしゅつせいのうほう)」とは、歯が生え始めるタイミングで歯茎にできてしまう水ぶくれに似た症状です。
乳歯の奥歯が生えてくるぐらいの時期にでき、血がたまって黒紫色に腫れてしまう場合もあります。
発見された親御さんは驚かれるかもしれません。
もともと乳歯は袋に包まれて歯茎のなかで形成され成長します。
生えてくる際にはその袋を破って出てくるのですが、破けずに残った状態で歯と一緒に袋が出てしまう場合があるのです。
ものを食べたり歯が直接当たったりすると刺激されて液がたまり水ぶくれや風船のように袋が膨れてしまいます。
黒紫色に見える場合があると紹介しましたが、内出血を起こして血が溜まっているのです。
萌出嚢胞を発見するコツ
萌出嚢胞は珍しい症例ではありますが、普段の歯磨きの際に注意にしてお子さんの歯茎を見てみましょう。
歯茎が不自然に腫れている箇所がないか探してみてください。
痛みが無い場合も多いため、お子さんに変わった様子がなければ親御さんも気づきにくいかもしれません。
より症状が悪化し、すでに腫れて黒紫色になっていたら、説明したとおり内出血を起こしている可能性があります。
もしくは嚢胞が破れていたら、歯茎から血が出ている場合もあるでしょう。
萌出嚢胞は処置がいらない!?
腫れたり内出血をしたりといかにも大病のように見えかねない萌出嚢胞ですが、歯が生えてしまえばほとんどが自然に治ります。
つまりご家庭で発見されて驚かれたとしても、落ち着いて経過を観察すれば大丈夫な場合が多いのです。
時間が経っても歯が生えてこないなど状況によっては歯肉を切開するケースもあります。
歯が生えてきやすいように、道を開けて誘導してあげるのです。
痛そうに見えるため親御さん自身が心配されるようでしたら、小児歯科医などに一度相談するのも良いでしょう。
萌出嚢胞について親が知っておきたい注意点
処置が不要な場合が多いのを知って、安心された親御さんも多いのではないでしょうか。
歯の生え方に影響を及ぼす可能性も低いため、まずは落ち着いてしばらく様子をみましょう。
ただ腫れているのは事実のため、熱い・硬い食べ物を与えないようにした方がいいかもしれません。
刺激によって症状が悪化する可能性があります。
普段の歯磨きでも刺激しないように注意し、小児歯科医なども交えて経過を観察していきましょう。
またお子さんに萌出嚢胞ができる時期に親御さんが知っておきたい情報を他記事でも紹介しております。
下のURLからぜひご一読ください。
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