ブログ|【公式】なごみ小児歯科クリニック|戸越銀座・大崎・五反田エリアの歯科・歯医者

 
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歯垢と舌苔の除去がカギ!?感染症の予防効果が期待できる口腔ケア

2020年5月12日

 

新型コロナウイルス(病名:COVID-19/ウイルス名: SARS-CoV-2)が世界中で感染拡大しています。
あなたも感染予防を心がけて手洗いやマスクの着用を実践されていることでしょう。

 

ウィルスや細菌の感染予防に口腔ケアが役立つとの結果が日本やアメリカの研究で出ているのをご存知でしょうか。
口腔ケアが感染症予防につながる理由や自宅で行う際のポイントをまとめて紹介します。

 

 

感染ルートは飛沫感染と接触感染の2つ

 

 

2020年5月7日、米国製薬会社ギリアド・サイエンシズの抗ウイルス薬「レムデシビル」が日本国内で初めて新型コロナウイルスの治療薬として承認されました。
ほかにも富士フイルム富山化学(東京)の抗インフルエンザ薬「アビガン」など別の治療目的で承認された抗ウイルス薬を転用したり、ワクチンの開発や治験を各社が進めていたりするのが現状です。

 

そんななか、家庭での対策としてインフルエンザと同様の方法で感染を予防するように国などは説明を行っています。
感染ルートに合わせた対策も重要視されています。
感染経路としては主に下の2つが考えられているので確認しておきましょう。

 

●飛沫感染(ひまつかんせん) 

ウイルスを含んだ飛沫を口や鼻から吸い込んで感染するパターンです。
咳やくしゃみだけでなく、会話をしているだけで飛沫は発生しています。
水分を含む飛沫には重さがあり、咳で2m・くしゃみで3m程度飛ぶといわれ、人と近くで接する中で感染が拡がってしまうのです。
東京都が新型コロナウイルスの対策として掲げる「3密」でいえば、「密集」と「密接」した状態によって感染するパターンといってもいいかもしれません。

 

●接触感染(せっしょくかんせん) 

感染者の唾液や体液に触れて直接的に、もしくは唾液や体液が付着したモノを触って間接的に感染するパターンです。
咳やくしゃみによって飛んだウイルスはあらゆる場所に付着したのち、一定期間は病原性が残っています。
アメリカの医学誌『New England Journal of Medicine』には、下の4つのパターンで新型コロナウイルスが残存する時間を計測した結果が掲載されました。

 

—————————————–
空気中 3時間
銅の表面 4時間
段ボール紙の表面 24時間
ステンレスやプラスチックの表面 72時間
—————————————–
参照:https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMc2004973

 

また咳やくしゃみをした際に口を覆った手を洗わずに感染者が手すりやドアノブに触れてしまうとウイルスが付着する恐れがあります。
皮膚からウイルスが直接侵入してくるのは考えにくいとされていますが、感染者が触った手すりなどを知らずに触ってしまい、手を洗わずになにかを食べたり目元をかくなど粘膜に触れたりすると感染につながるです。

 

感染症予防に口腔ケアがおすすめな4つの理由

 

 

感染症の予防として手洗い・マスク・うがいが古くから言われてきましたが、冒頭でも紹介したとおり、口腔ケアでも予防効果が期待できるのです。
東京歯科大学名誉教授 奥田克爾氏らが高齢者190人を調査対象として2003年9月から2004年3月にかけて行った研究では、専門的な口腔ケアによってインフルエンザの発症リスクが10分の1に減少するとの結果も出されました。
口腔ケアが有効だと考えられる具体的な理由として、下の4つにつながるからだといわれています。

 

—————————————–
●舌についた「舌苔」の除去
●細菌のかたまりである「歯垢」の除去
●「腸内細菌」のバランスを改善
●「誤嚥性肺炎」の予防
—————————————–

 

●舌についた「舌苔」の除去

舌についた汚れ(舌苔:ぜったい)は細菌のかたまりです。
はがれた粘膜や食べカスが舌の表面に付着してでき、口臭の原因にもなっています。
舌の清掃やマッサージによって唾液の分泌が促させれば、感染症の予防効果が高まるのです。

 

●細菌のかたまりである「歯垢」の除去

歯垢からは「プロテアーゼ」と「ノイラミニダーゼ」と呼ばれる2つの酵素が発生します。
2つともタンパク質を分解する酵素であり、ウイルスが通過しやすい状態にプロテアーゼの作用で粘膜がなるのに加えて、細胞内で増殖したウイルスがノイラミニダーゼによって周りの細胞に拡散しやすくなる危険性があります。
口腔ケアによって歯垢を除去すればこのような酵素の悪影響を防止できるのです。

 

●「腸内細菌」のバランスを改善

口の中で繁殖した細菌は、下につながる食道・胃・腸に移動して腸内細菌のバランスを乱し身体の免疫力を下げる危険性があります。
しかし、口腔ケアによって口内の細菌を減らせれば腸内細菌のバランスを乱すリスクも軽減でき、免疫力の向上が期待できるのです。

 

●「誤嚥性肺炎」の予防

食べ物や唾液が誤って気道に入ってしまうことを「誤嚥(ごえん)」と呼びます。
口内の細菌が誤嚥によって気管や肺まで達して肺炎を患う場合(誤嚥性肺炎)があるのですが、口内をケアして細菌を減らしておけばリスクを減らせます。
誤嚥性肺炎などで肺が不調のときに新型コロナウイルスなどに感染すると肺炎が重篤化する恐れもあるため、誤嚥性肺炎自体を防ぐことは二次的な症状である重篤化の予防にもつながってくるのです。

 

親子で実践したい口腔ケアのポイント

 

 

感染症の予防の観点でいえば、親子・家族全員で口腔ケアを改善するのが望ましいといえます。
外出自粛や感染予防をしていたとしても、誰かが感染すれば家庭内では濃厚接触が避けられず感染が拡大してしまう可能性が高いからです。
下にポイントをまとめましたので、親子で実践してみてください。

 

●舌のケアを心がける

舌を清潔に保ちマッサージを行って唾液の分泌を促すのが重要と紹介しましたが、1日1回を目安に舌苔を除去するようにしましょう。
舌専用のブラシや洗浄ジェルも売られていますが、歯ブラシでもかまいません。
舌の奥から手前に優しく引くように舌苔を取り除きましょう。
鏡を見ながら行うときれいになったか確認しやすいです。
1回ではきれいになりませんので、長い期間できれいにしていきましょう。

 

●1日2回は行う/寝る前の夜が最も重要

朝・昼・晩の3度の食事のあと毎回ケアするのがよいと考えられていますが、忙しい場合は朝と晩の2回は磨くように心がけてください。
夜の寝ている間は唾液が減り乾燥して口の中で細菌が繁殖するため、寝る前や夕食後の歯磨きはとくに丁寧に行いましょう。
また夜の間に繁殖した細菌が体内に入らないように朝食前に歯磨きをするのも効果的です。
口をゆすぐだけでも効果は期待できますので、忙しい方は心がけてください。

 

●正しいブラッシングとフロスを併用

鉛筆を持つように歯ブラシを持って優しくブラッシングできているでしょうか。
1本ずつ横に小刻みに動かしながら歯垢の除去に努めてください。
1回あたり3分間以上はかけて全体を丁寧に磨きましょう。
歯の生え方や口の大きさによって使いやすい歯ブラシが異なりますが、使い心地のよいものを場合によっては複数本併用しながら日頃から歯磨きを行うのも有効です。
歯ブラシでは落としにくく磨き残しの多い歯と歯の間の汚れはフロスを併用して除去しましょう。
重なっている歯や八重歯などあらゆる歯の形状に合わせて清掃を行えます。

 

コロナ対策の第4の予防に口腔ケアを

 

 

感染症予防に口腔ケアが有効である理由を紹介してきましたが、多くがインフルエンザ予防の観点からの情報です。
2020年5月時点で新型コロナウイルスは未知な部分が多く、新しい情報も日々発信されていくことでしょう。
最新の情報にも目を向けつつ、手洗い・うがい・マスクに加えて口腔ケアでの予防を取り入れて感染のリスクを減らすように心がけてみてください。

 

またお子さんの歯磨きについては別記事で方法や注意点を紹介しております。
下のリンクからアクセスして読んでみてください。

 

■ママが心得たい「子どもの歯みがき」の3つのポイント

https://www.nagomi-kids-dental.com/blog/2019/07/15/how-to-clean-for-child-tooth/

■歯医者でできる“子どものむし歯予防”5つをご紹介!

https://www.nagomi-kids-dental.com/blog/2020/02/04/5-preventions-of-dental-caries-for-children-at-a-dentist/