ブログ|【公式】なごみ小児歯科クリニック|戸越銀座・大崎・五反田エリアの歯科・歯医者

 
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「舌小帯短縮症」の手術は保険適用!MFTトレーニングも小児歯科で

2020年6月23日

あなたのお子さんは上手に哺乳をできていますか?
少し大きなお子さんの場合は発音やアイスクリームの食べ方をチェックしてみましょう。
なかには「舌小帯短縮症(ぜっしょうたいたんしゅくしょう)」で舌がうまく使えていないお子さんがいるかもしれません。
状態がひどい場合は手術やトレーニングが必要になります。
舌小帯短縮症の症状や処置についてまとめてみましょう。

 

つれ舌・舌癒着症とも呼ばれる「舌小帯短縮症」は遺伝の可能性も

 

 

舌の裏から下顎の歯茎に向かって伸びている膜を「舌小帯(ぜっしょうたい)」といいます。
舌小帯の長さは人によって差がありますが、舌がうまく使えないほど極端に短い「舌小帯短縮症」の人がいるのです。

 

舌小帯短縮症の場合、授乳・食事や発音などに異常がでたり、舌の形が変わったりする恐れがあります。
別名「つれ舌」や「舌癒着症(ぜつゆちゃくしょう)」と呼ばれ、親御さん自身が舌小帯短縮症である・だった場合はお子さんにも遺伝する可能性が指摘されています。

 

舌小帯短縮症の悪影響は成長とともに変わる

 

 

お子さんが成長するにつれて舌小帯短縮症の症状がハッキリしてきます。
赤ちゃんの時期とそれ以降で分けて紹介します。

 

■赤ちゃん(新生児・乳児)の時期:哺乳力が弱くて体重が増えない

舌小帯短縮症の赤ちゃんは、哺乳がうまくできない点が問題視されています。
赤ちゃんは哺乳する際に舌を使います。
そのため舌小帯が短いと舌の動きが制限され、哺乳する力が落ちるのです。
お子さんへの授乳シーンや現在の様子から下のような兆候がみられないか振り返ってみましょう。

 

———————–
・浅飲み:授乳で乳房に吸いつく際にしっかり吸いつけていない
・眠り飲み:十分に哺乳できていないままで疲れて寝る
・体重が増えない:哺乳がうまくできておらず、栄養が不足している
・乳首が痛い:舌がうまく使えないため、歯茎をつかって乳首を噛んで哺乳している
・乳房が痛い:哺乳が十分にされないため乳管が詰まっている
———————–

 

■成長するにつれて:サ・タ・ラ行などの発音や舌先の形に異変

成長に合わせて口の中は変化します。
舌も一緒に成長しますが、舌小帯短縮症の場合は舌の稼働に制限が加わるため、下のような支障が出てくる恐れがあります。

 

———————–
・舌先がくびれてハート型になる:歯茎とくっついている(舌先まで舌小帯が伸びている)ため、引っ張られて舌先がくびれる
・舐めるのが下手:舌先を持ち上げたり長く出したりできない。アイスクリームや口の周りについた食べカスなどを舐めて取れない
・発音がうまくできない:サ・タ・ラ行など舌先を使う音の発音がしづらそう
———————–

 

舌小帯短縮症の手術や処置は早ければ早いほど良い

 

 

医師や専門家によって意見は分かれますが、舌小帯短縮症の処置は手術で舌小帯を切断するのが一般的といってもいいかもしれません。
舌小帯自体が伸びたり薄くなったりして機能や見た目などに影響を及ぼさない場合もあるため、発音機能の発達段階(母音:約3歳、子音:5〜7歳)は様子をみて、問題なければ放置するとの考え方もあります。
もしくはコミュニケーションに支障がでる恐れがあるため、小学校に上がる前に手術をしたいと親御さんから話が挙がってくることも珍しくありません。

 

ただ切断手術をするならば、早ければ早いだけ良いといえます。
年齢を重ねるごとに舌小帯は大きく厚みを帯びてきます。
そのため切ると出血が多くなるのです。
手術も大掛かりになって全身麻酔を使う場合は2〜3日の入院が必要になるかもしれません。
年齢が低いほど舌小帯も薄いので、手術は小規模で済みます。
手術時間は数分・表面麻酔剤のみ・日帰り入院程度でできる場合もあるほどです。

 

術後に再びくっついてしまうケースもあるため、舌のトレーニングをしながら経過を見守ることになります。
また発音障害がある場合は、舌小帯を切るだけだと改善はされないので言語聴覚士と一緒にリハビリをする必要がでてきます。

 

MFTトレーニング・筋機能療法は歯並びなどの改善にもつながる

 

 

舌小帯短縮症の術後リハビリだけでなく、舌のトレーニングは口周りの筋肉を正しく発達させて歯並びの改善や顔の良好な発達にも有効といわれています。
「MFTトレーニング」や「筋機能療法」と呼ばれますが、実際どのようなトレーニングを行うのかをまとめてみましょう。

 

■スポット指示・舌の拳上

何かを飲み込むときやとくに何もしないときに舌先が触れるべき位置を「スポット」と呼びます。
スポットは、口蓋(こうがい:口の上側部分・天井部分)の前にある少し盛り上がったところです。
持ち上げてスポットの位置に舌先を置きながら、舌全体を吸い上げたり口を開閉したりして舌の筋力を鍛え、スポットの位置を体に覚えさせていきます。

 

■嚥下(えんげ)のトレーニング

簡単にいうと、嚥下とはモノを飲み込む動作です。
正しく嚥下を行うには、舌先をスポットに置いて、舌の真ん中に食べ物を集める必要があります。
舌の真ん中に食べ物を集める練習を行なって、嚥下の際に舌を正しい位置に置く習慣をつけるのです。

 

■咀嚼(そしゃく)のトレーニング

嚥下の前に、食べ物は口の中で咀嚼(噛み砕く)されます。
舌の真ん中に集めて後方のノドに送ってスムーズに飲み込めるように、食べ物を咀嚼するトレーニングも併せて行うのです。
左右均等に・水分の多さに関わらずしっかり噛んで食べられているかなどをチェックします。

 

■発音のトレーニング

舌先がしっかり動き、はっきりした発音ができるようにトレーニングを行います。
低位舌(ていいぜつ:スポットの正しい位置よりも舌が低いところにある状態)や巻き舌、舌を前に突き出してしゃべるなど、舌の位置や使い方の不具合を改善します。

 

健康保険が適用されるか自費かは小児歯科医などに確認

 

 

MFTトレーニングをしていると、口呼吸や唇を吸い込む癖など口周りの悪い習慣を発見するケースがあります。
習慣がさらに悪化しないように、トレーニングとは分けて改善していかなければなりません。
診察・治療をお願いした小児歯科などに相談しながらトレーニングを行うようにしましょう。

 

また舌小帯短縮症の治療は、健康保険や乳幼児医療券が適用される場合と自費になる場合があります。
手術では保険が適用されますが、入院やトレーニングは自費となったりするのです。
金額も含めて、状態や処置によって異なりますので、小児歯科などで確認してみてください。

 

舌小帯短縮症以外にもお子さんの口周りのトラブルについて別記事で紹介しています。
ぜひそちらもチェックしてみてください。

 

■歯垢と舌苔の除去がカギ!?感染症の予防効果が期待できる口腔ケア

https://www.nagomi-kids-dental.com/blog/2020/05/12/why-oral-care-leads-to-infectious-disease-prevention/

■これは要注意!歯並び・噛み合わせが悪くなる習慣

https://www.nagomi-kids-dental.com/blog/2019/10/28/bad-habits-on-teeth/