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「離乳食」は生後5〜6ヶ月ごろから!作り方や進め方の注意まとめ

2020年8月18日

 

お子さんは「指しゃぶり」や「オモチャなめ」をしていませんか?
そろそろ「離乳食」の練習を始めてもいい時期かもしれません。
母乳や育児用ミルクから固形物への切り替えはお子さんにとって大きな挑戦です。
歯の生え方や成長には個人差があるのを十分に理解しつつ、今回紹介するような点を注意して離乳食の練習を始めましょう。

 

離乳食は親子のコミュニケーションの場

 

 

離乳食とは、母乳や育児用ミルクで育ってきたお子さんを固形物など大人と同じ食事に慣れさせるための食事といえるでしょう。
別名「補完食」とWHO(世界保健機関)が呼んでいたりしますが、“栄養補給の場”として母乳や育児用ミルクだけでは補えない栄養素を固形物からお子さんに摂取させる意味合いがあります。

 

また“食べることを覚える場”でもあり、繊維の多い食材や固い食材をよく噛み、スプーンやハシなどを使って自分で食べることを段階的に覚えさせていきます。
さらに家族で食卓を囲んで声をかけてもらいながら楽しく食事をするのはお子さんの心を養う上で重要です。
“親子でのコミュニケーションの場”でもあるのを意識して、ゆっくりお子さんの成長を見守る時間にしてください。

 

時期で変わってくる離乳食の違い

 

 

離乳食を本格的に始めるのはお子さんが生後5〜6ヶ月ごろからとするのが一般的です。
生まれてからの時期で離乳食の方法や注意点が変わってきますので、下にまとめてみました。

 

ただ、成長スピードはお子さんごとで異なります。
下のとおりに進まないお子さんもいて当然です。
下を参考にしつつ、お子さんのペースを大事にしてあげるのを忘れないでください。

  

■離乳準備期:生後4〜5ヶ月ごろ

「指しゃぶり」や「オモチャなめ」が見られる時期です。
母乳や育児用ミルク以外の食べものを受け入れられるようになるための準備だと捉えてください。
指しゃぶりやオモチャなめをお子さんがしていても気にせず十分にさせてあげましょう。
食事はこれまで通り母乳や育児用ミルクのままでかまいません。

 

■口唇食べ期:生後5〜6ヶ月ごろ

下の前歯(乳中切歯)が生えてきて、母乳や育児用ミルクと併せて離乳食を開始する時期といえます。
お子さんに下のような兆候が見られるのを合図としてもいいでしょう。

 

————————————
・首がすわっている
・支えがあれば座っていられる
・大人が食べるものや様子に興味を示す
・スプーンなどの固形物を口に入れても舌で押し出さなくなる
————————————

 

つぶしたペースト状の食物を1日1回1さじ食べるところから離乳食の練習を始めてみてください。
問題なく食物を飲み込めていたら、徐々に量を増やしていきます。
またこの時期は母乳や育児用ミルクも欲しがるだけ与えてかまいません。
離乳食の練習に悪影響が出るのではと焦ってしまい、母乳や育児用ミルクを減らすと体重が増えない可能性があります。
親御さんのではなく、あくまでお子さんのペースを優先してください。

 

■舌食べ期:生後7〜8ヶ月ごろ

舌をうまく使えるようになる時期で、飲み込みも上達し、舌で押しつぶせる程度(絹ごし豆腐ぐらい)の固さの食物が食べられるようになります。
上下の前歯(乳中切歯)が生えたり、深さも出てきて口の容積が増えていたりするのが確認できるでしょう。

離乳食は1日2回、時間を決めて与えましょう。
お子さんに食事のリズムを覚えてもらうためです。
離乳食のあとに母乳(欲しがるだけ与えてOK)や育児用ミルク(1日3回程度)を与えてください。

また生後7〜8ヶ月ごろは「遊び食い」(食べものや食器で遊んでしまう)や「ムラ食い」(食べるときと食べないときで差があり食事の量にムラがある)が見られる場合がありますが、お子さんの機嫌がよく元気なら心配しなくても大丈夫です。
焦って無理やり食べさせたり、怒ったりしないようにしましょう。

あとは「手づかみ食べ」をし始めたら、自由に行わせてください。
オモチャなどを自分で持って口に入れたりし始めたら手づかみ食べを始める時期です。
自分の力でものを食べたいという意欲の表れですから、親御さんはゆっくり見守りましょう。
落としたりこぼしたりしてもいいようにエプロンをつけたりテーブルの下に新聞紙などを敷いてあげてください。
上手に食べられたらしっかり褒めてあげましょう。

 

—【手づかみ食べの練習】—
①お子さんが噛みきれない程度の固さで、棒状にできる食材からスタート
・生のニンジンやセロリなどをスティックにする
・間違えて飲み込んでも大人が引き抜けるように7〜8cmぐらいにする
・ペースト状の食物を先端につけて食べやすくしてもよい
・窒息には細心の注意をはらう

②歯茎で噛み切れた+指2本を使って食物がつかめようになった

③奥の歯茎で噛み潰せるぐらいの食物を煮て与える
・野菜/肉/魚などを1cm角の大きさにする
————————————

※6ヶ月児の4割、8ヶ月児の9割が手づかみ食べの練習が可能に(佐久医師会 https://oshiete-dr.net/pdf/201905rinyu.pdf より)

 

■歯茎食べ期:生後9〜11ヶ月ごろ

奥歯の方の歯茎が膨らんでくる時期です。
前歯でかじり取った食べものを奥の歯茎でつぶして食べられるようになるので、バナナ程度の固さの食べ物を与えてみましょう。
口をモグモグしたり、口角をあげて食べ物をすりつぶしたりする様子が確認できます。

1日3回の離乳食と、母乳(欲しがるだけ)や育児用ミルク(1日2回程度)を別で与えてください。
あとは生後9〜11ヶ月ごろは歯の生え方での個人差が大きい時期のため、遅れていると親御さんが心配になりやすい時期かもしれません。
落ち着いて、お子さんが楽しめているかを確認しながら食事を摂らせるようにしましょう。

 

■歯食べ期:生後12〜18ヶ月ごろ

最初の奥歯(第1乳臼歯)が生えてくる時期です。
大人と全く一緒はまだ難しいですが、奥歯でつぶせる固さ(肉団子ぐらい)の食べものを与えて歯を使って噛む練習を促しましょう。
離乳食だけではもの足りなそうであれば、小さめににぎったオニギリやふかした芋・ヨーグルトなどをおやつとして1日1〜2回与えても問題ありません。

また生後12〜18ヶ月ごろはお子さんが自分の力で食事をとるのを大事にしてあげましょう。
スプーンなどを使って食べられるようになる時期でもありますが、個人差があるため、まだ難しいお子さんは手づかみ食べを十分にさせて成長を見守りましょう。

 

離乳食に使う食材は、栄養素のなかでも鉄分の不足に注意!!

 

 

時期による固さの違いは書きましたが、どのような栄養素を補給するのが好ましいのでしょうか。
その栄養素が多く含まれる食材と合わせて、簡単にまとめてみました。

 

■鉄分:まぐろ・牛肉(とくにレバー)・ほうれん草・納豆など

鉄分は母乳からも摂取できます。
しかし、量が少なく、また生後6ヶ月ぐらいで使い果たしてしまうと言われおり、離乳食などの食べものから摂取し始めないといけないのです。
不足すると鉄欠乏性貧血を起こしやすくなり、脳の発達に影響を及ぼす可能性があるため、とくに注意しましょう。

 

■亜鉛:鶏肉・魚・貝類・レバー・卵黄(卵白はNG ※理由は後述)など

 

■ビタミンA:卵黄・レバー・黄色野菜(例:にんじん・かぼちゃ・黄色さつまいも)・緑色葉菜類(例:ほうれん草・ブロッコリー)など

 

■ビタミンC:果物(例:柑橘類・いちご)・野菜(例:ピーマン・ブロッコリー・カリフラワー・ほうれん草)など

 

■カルシウム:乳製品・骨まで食べられる魚(小魚・缶詰)など

 

ベビーフードやフォローアップミルクなど補助食品を活用しよう

 

 

さまざまな食材を挙げましたが、離乳食は毎日準備する必要があるため、作るのが負担になってしまう親御さんもいるでしょう。
一から十まで完璧にしなくても大丈夫です。
味噌汁や煮物などを大人用に作ったら、味付け前にお子さん用として取り分けて潰して離乳食にすれば手間が減ります。

 

また「ベビーフード」など市販の離乳食が最近では普及してきました。
開封後の保存に注意する、食べ残しがあっても再度与えないなど基本事項を守れば、忙しい親御さんの助けになるのは間違いないでしょう。

 

あとは、鉄分などを多く含んだ牛乳の代用品として「フォローアップミルク」の利用を検討しているご家庭もあるでしょう。
ただ、母乳や育児用ミルクの代用品ではないため、離乳食の時期になったからと無理やり切り替える必要はありません。
離乳食が進まずに鉄分不足が心配なときに利用するだけにとどめ、基本的には栄養バランスのとれた離乳食に慣れていけるように親子で練習に励みましょう。

 

与えてはいけない食材や適切な量など離乳食の注意点まとめ

 

 

そして食材以外にも注意点はあります。
それぞれQ&A方式でまとめてみました。

 

■離乳食の食べさせ方での注意点は?

まず乳幼児用のスプーンを使ってください。
ボールが浅く、持ち手も長いので離乳食を与えやすいです。
また口のなかにスプーンを突っ込みすぎないように注意しましょう。
舌先から1/3以上奥に入れてはいけません。
スプーンに食物を少量のせたら水平にもっていって口の中に入れます。
唇を超えてすぐの舌の先あたりで止めて大丈夫です。
お子さんが口を閉じたら、水平にスプーンを引き抜いてください。
引き抜くときに、食物を無理やり口に残そうと上顎などにこすりつけないのも大切です。

 

■与える離乳食の適切な量の確認方法は?

母子健康手帳に書いてある成長曲線をもとに考える方法があります。
成長曲線で発育状態をチェックし、成長曲線のカーブに沿っているかで量を検討しましょう。
ただ、食べる量にも個人差があるのを忘れないでください。

 

■離乳食で与えてはいけない食材は?

・蜂蜜や黒砂糖:乳児ボツリヌス症の予防のため生後12ヶ月歳ごろまでは避ける。
・卵白:アレルギーを引き起こす危険性がある。生後7〜8ヶ月をすぎてから、固く茹でた卵黄から試してみる。

ほかにも食物アレルギーの危険性を考慮する必要があります。
親御さんやほかのご家族にアレルギーがある場合は医師に相談しながら離乳食に取り入れるようにしてください。
勝手な判断で食物制限をするのも避けましょう。

 

■離乳食を始めてもいい時期なのに母乳や育児用ミルク以外は受け入れてくれない

何度も書きましたが、個人差があるのを理解して冷静に対処する必要があります。
生後9ヶ月を過ぎても母乳や育児用ミルク以外を受け入れてくれない場合は、鉄欠乏の恐れが出てくるため、小児科医に受診して栄養状態などをチェックしてもらってもいいでしょう。

 

育児マニュアルではなく、お子さんを観察するのが離乳食成功の近道

 

 

離乳食の注意点をまとめてきましたが、総じて大事なのはお子さんのペースを崩さないことです。
母乳や育児用ミルクから固形物への切り替えはお子さんにとって大きな変化であり、練習しなければなりません。
今回まとめたような時期や量についての情報が育児マニュアルに載っていたとしても、あなたのお子さんにマッチしない可能性があるのを十分に理解しましょう。
お子さんの成長を見守りながら、家族で楽しく食事をするのを忘れないでください。

 

また他にも小児歯科医の観点から子育て・育児についてまとめた記事が掲載されています。
下のリンクから、ぜひそちらもチェックしてみてください。

 

■歯が生えてきた生後6〜9ヵ月赤ちゃんのママが気をつけるポイント

https://www.nagomi-kids-dental.com/blog/2019/09/17/precautions-when-teeth-began-to-grow/

■幼児期のおやつ 小児歯科医が教える“むし歯にさせない”ための2つのポイント

https://www.nagomi-kids-dental.com/blog/2019/12/02/an-early-childhood-snack-to-prevent-caries/