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幼児期のおやつ 小児歯科医が教える“虫歯にさせない”ための2つのポイント
2019年12月2日
離乳食を終え、幼児食に入ったお子さんの『おやつ』で悩まれた経験はありませんか?
子どもにとってのおやつは、食事で摂りきれなかった栄養を補う「食事の一つ」として重要な役割を持ちます。
このおやつによってお子さんが虫歯にならないよう、2つのポイントを覚えておくようにしましょう。
虫歯にさせないためのポイント①おやつの内容
虫歯にさせないためのポイントの1つ目は『おやつの内容』です。
子どもの欲しがる食品ではなく、1日の食事バランスを考えて不足する食品を与えるようにしましょう。
不足しがちな栄養素であるビタミンやミネラルなどのほか、食事中に食べ残した食品に注目するのもいいでしょう。
たとえば下のような食品は、栄養の補給源として望ましいおやつです。
(例)おにぎり、野菜、フルーツ、蒸した芋、乳製品
市販のお菓子は3歳になるまで与えないのが理想
市販のお菓子は、虫歯になりやすいだけでなく、脂質や糖質が多く食事に響きやすいです。
また、薄味のものを嫌いになってしまう可能性もあります。
そのため、3歳まで与えないようにするのが理想的です。
【虫歯リスクの高いお菓子】
砂糖量が多い食品はもちろん、歯にくっつきやすかったり口内に長く残ったりするお菓子は虫歯リスクが高くなります。
(例)ケーキ、チョコレート、クッキー、キャラメル、ヌガー、キャンディーなど
乳酸飲料や野菜ジュースもリスクの高い「おやつ」にあたります。
リスクの高いお菓子を与える際は、飲み物を水かお茶にするなどして調整してあげるとよいでしょう。
【虫歯リスクの低いお菓子】
砂糖を含まない食品や代用甘味料(キシリトール)でできている食品、口内に残りにくいお菓子は虫歯のリスクも低いです。
(例)スナック菓子全般、ゼリー、せんべいなど
虫歯にさせないためのポイント②おやつの回数
虫歯にさせないためのポイントの2つ目として『おやつの回数』を紹介します。
ふだんのお子さんの口内は中性ですが、糖を摂取すると虫歯菌の働きにより酸性に傾きます。
大体40分ほどで中性に戻りますが、酸性に傾いている間は歯が溶けているのです。
そのため、おやつの回数が多いと口内が酸性に傾いている時間が長くなり、結果として虫歯に繋がります。
おやつの回数は、3歳未満1日2回、3歳以上1日1回が目安です。
頻繁におやつを摂ったり、1回のおやつをだらだら食べ続けたりしないようにしてみてください。
毎日のおやつの時間を決めて、お皿に決まった量を出してあげるとよいでしょう。
また、おやつのポイント以外にも小児歯科医ならではの視点でお子さんの歯や口内に関する記事をまとめております。
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