ブログ|【公式】なごみ小児歯科クリニック|戸越銀座・大崎・五反田エリアの歯科・歯医者

 
10:30~13:00
14:00~19:00

休診日:祝日

△:9:30~13:00 14:00~18:00
English speaking doctor(Mon,Tue,Wed,Sat)

上唇小帯・舌小帯切除のオペは7歳以上、金曜日となっております。
7歳以下のトレーニングは要予約。相談は随時行っております。

〒142-0041
東京都品川区戸越2-7-4 ウィン戸越2F

03-6426-7533
予約制各種保険取扱
  • 地図
  • 地図
  • メニュー

ブログ

  • アーカイブ

  • カテゴリー

子ども用の歯磨き粉、4つのタイプと選び方・使い方

2019年8月19日

 

大人用と何が違うんだろう!?
ドラッグストアで歯磨き粉を選んでいて、疑問に思いこの記事にたどりついた親御さんがいらっしゃるかもしれません。
初めてのお子さんで、子ども用の歯磨き粉を買うのも初めてな親御さんにとって、素朴な疑問であり、不安のタネでもあるでしょう。
子ども用の歯磨き粉は大人用とどのような点が違うのか、また選び方や使い方はどう注意したらよいのか。
まとめてご紹介したいと思います。

 

大人用と子ども用の違いは「味」と「目的」

 

 

まず、わかりやすい点として「味」が違います。
大人用はミントやハッカなどで爽快感を得られる商品が多いのに対し、子ども用はイチゴやソーダといった甘くて美味しい商品が多いです。
歯磨き粉の味が原因で、歯磨きが嫌いになるお子さんを減らす工夫といえます。

 

歯磨き粉はあらゆる「目的」に合わせて開発されています。
虫歯予防・歯周病予防・口臭予防・ホワイトニング効果・歯槽膿漏予防などが挙げられるでしょう。
タバコやコーヒーの着色を落とす研磨剤や、大きな口いっぱいに泡が行き渡るように発泡剤も多く使われます。
子ども用は虫歯予防を目的としたものがほとんどです。
大人用に比べると研磨剤や発泡剤も少ないのが一般的といえます。

 

使うお子さんにあわせて選べる、歯磨き粉の4タイプ

 

 

一口に歯磨き粉といってもタイプがあります。
代表的な4つについて特徴をまとめてみましょう。

 

●ペーストタイプ

チューブに入っていているものが多く、適量を歯ブラシに塗って使うタイプです。
もっとも一般的なタイプといってもいいかもしれません。
商品数や種類も多くあります。
フッ素や研磨剤が入っている商品が多く、泡立ちもよい傾向がみられます。

 

●ジェルタイプ

ペーストタイプと同じく歯ブラシに塗って使いますが、透明で研磨剤や発泡剤が少量もしくは入っていないものが多いです。
泡立ちが抑えられ、味も控えめです。
3歳以下でうがいができない子どもさんに向いています。
就寝前に使えばフッ素を長く停滞させられます。

 

●フォームタイプ

ペーストやジェルと同じく歯ブラシにつけて使い、容器から泡立って出てくるタイプです。
ベタつきが少なく、すすぎも軽くで済みます。
短時間で済ませられるため、歯磨きが得意でない・面倒くさがりのお子さんに向いているタイプといえるでしょう。

 

●洗口液タイプ

いわゆるマウスウォッシュと呼ばれる商品です。
歯磨きと並行して就寝前に使うのが好まれます。
しかし、批判的な意見があるタイプでもあります。
爽快感がえられるために含まれるアルコールが口内を荒れてしまう恐れがあったり、殺菌成分であるトリクロサンなどの刺激が強い成分が含まれている商品があったりするためです。
もしお子さんが使うのならばノンアルコールの商品を選ぶようにしましょう。

 

歯磨き粉は、成分を親御さんがチェックしてから、お子さんに選ばせよう

 

 

4つのタイプを紹介しましたが、万が一飲み込んでしまっても害が少ないジェルやフォームタイプはどのお子さんにも好ましいといえます。
うがいができるお子さんはどのタイプを試してみてもかまいませんが、研磨剤や発泡剤が含まれない(もしくは極少の)商品を選ぶようにしましょう。

 

成分でほかにチェックしたいのが、虫歯予防成分がしっかり入っているかです。
フッ素やキシリトールなどが入っているかを確認しましょう。
商品パッケージの裏面に記載のある成分表を見てみてください。
「モノフルオロリン酸ナトリウム」や「フッ化ナトリウム」が薬効成分の欄に入っているものが適した商品です。

 

また最終的には、本人に選ばせるのも歯磨きに興味を持たせるのに有効です。
成分などを親御さんがチェックしたなかから、味やパッケージで本人に決めさせてみましょう。
好きなキャラクターが描かれたものを使えば、歯磨きを楽しく行う手助けにもなります。

 

2歳以降で慣らし始め、必要に応じて歯磨き粉を使ってみよう

 

 

子ども用の歯磨き粉とはいえ、いつ頃から使えばいいのか迷われた人も多いかと思います。
諸説ありますが、うがいができる2歳ごろになってから無理のない範囲で使い始めるぐらいでかまいません。
親御さんが仕上げ磨きを行うときに少量つけて慣れさせるところから始めましょう。
また歯磨き粉を使って泡が立ったとしても、泡自体に虫歯予防の効果は期待できません。
ブラシを使って、しっかり汚れを落してください。

 

なかには麦茶などを飲ませていて、歯が着色してしまったお子さんもいるでしょう。
歯科医院で定期的にクリーニングをしていれば問題ありませんが、研磨剤が入っているタイプの子ども用を少量つけて磨いてみても大丈夫です。

 

歯磨きあとのうがいは、フッ素が水によって流させてしまうので軽めで済ませましょう。
さらに再石灰化の妨げになるため、歯磨き後2時間は飲食をさけてください。
適した歯磨き粉を使って正しくブラッシングやケアを行う、これがお子さんの虫歯予防の第一歩です。

 

またお子さんの歯磨きや虫歯対策については別記事でも紹介しております。
下のURLからそちらも合わせて読んでみてください。

 

■歯医者でできる“子どものむし歯予防”5つをご紹介!
https://www.nagomi-kids-dental.com/blog/2020/02/04/5-preventions-of-dental-caries-for-children-at-a-dentist/
■幼児期のおやつ 小児歯科医が教える“むし歯にさせない”ための2つのポイント
https://www.nagomi-kids-dental.com/blog/2019/12/02/an-early-childhood-snack-to-prevent-caries/