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歯並びや舌小帯短縮症など!!遺伝するかもしれない口周りのトラブル

2020年9月22日

 

あなたは虫歯や歯並びで小さい頃に困った経験はありますか?
口周りのトラブルの中には遺伝の可能性が指摘されているものがあり、あなたに症状があればお子さんにも遺伝する場合があります。
どんな症状や病気に注意した方がいいのかをまとめて紹介します。

 

顎や歯の大きさや形が「歯並び・噛み合わせ」が遺伝して似るかも

 

 

口周りで遺伝が関係するものとして、歯並びや噛み合わせを気にされる親御さんは多いのではないでしょうか。
専門的には不正咬合(ふせいこうごう)と呼ばれたりしますが、骨格に原因があって噛み合わせが悪くなっている場合は遺伝的な影響が大きいと考えられています。
顎や歯自体の大きさや形が遺伝して、親子で似たような歯並びや顔立ちになるケースがあるのです。

 

ただ乳歯に発生した虫歯を放置してしまったなど、環境的な要因の場合もあります。
ほかにも指しゃぶり・ほおづえ・爪噛みなどの習慣が歯並びや噛み合わせに影響を及ぼすのも珍しくありません。

 

構音障害・哺乳障害・摂食障害・嚥下障害につながりかねない「舌小帯短縮症」

 

 

歯だけでなく、舌にも遺伝するかもしれない症状があります。
舌の裏側に、下顎の歯茎と舌をつなげている膜があるのが分かるでしょうか。
その膜を「舌小帯(ぜつしょうたい)」といい、個人差があるのはもちろんですが、短すぎて舌の機能に支障をきたしている場合を「舌小帯短縮症」と呼びます。
程度による違いはありますが、手術やトレーニングが必要な場合があるのです。

 

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舌小帯短縮症の程度の分類として、十分にお口を開けた状態(最大開口)で、上あごの前歯の裏に舌の先を接触させたときに、舌の先の挙上量が最大開口量の半分以上の場合を軽度と言います。

それに加え、最大開口量の半分から、かみ合わせの面までの位置に達する場合を中等度、さらに重度の場合は、かみ合わせの面まで達しない場合としています。

重度の場合には、その特徴的な所見として、舌を前方に突出した時に、舌の先がハート状にくびれます。
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※引用:一般社団法人 豊橋市歯科医師会 https://www.tda8020.org/newsdigest/t20170726.html より

 

自身が舌小帯短縮症である・であった親御さんは、お子さんも同様に症状が見られないかチェックしてみてください。
舌小帯短縮症は歯並びの悪化や発音のトラブル(サ・タ・ラ行に構音障害)につながる恐れがあります。
また舌がうまく使えないと食事が摂りにくいため、哺乳障害・摂食障害・嚥下障害にもつながりかねません。

 

舌小帯短縮症の処置は、手術をして切断するのが一般的といえます。
また伸びたり薄くなってして機能に問題がなかったり、見た目に影響がでなければ放置するという考え方もあります。
ただ舌小帯に厚みが出てこないうちに手術した方が、出血が少なく簡単に済む場合がほとんどなので、手術するならば早いに越したことはありません。
トレーニングなどと合わせて、医師と経過観察をしながら対応を検討していきましょう。

 

黄色人種の400〜500人に1人が「口唇裂・口蓋裂」になっている

 

 

裂とは切れ目のことです。
上唇に裂がある状態を「口唇裂(こうしんれつ)」、上顎の天井部分にあたる口蓋(こうがい:口腔と鼻腔の間の壁)に裂がある状態を「口蓋裂(こうがいれつ)」と呼びます。
口唇裂・口蓋裂が生じる割合は人種によって差があると言われており、下のようなデータが出ています。

 

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黄色人種→400〜500人に1人
白人→700〜800人に1人
黒人→1500〜2000人に1人
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※参考:一般社団法人 新潟県歯科医師会
http://www.ha-niigata.jp/health/qa/child/01.htmlより

 

赤ちゃんが生まれてくるタイミングで確認できる症状で、遺伝的要因と環境的要因の相互作用で引き起こされると一般的に考えられてはいますが、明確な原因が分かっているわけではありません。
環境的要因には、親の年齢・母親の病気や栄養状態・X線・薬剤やアルコール・タバコなどが挙げられています。

 

見た目の問題があるため、外科手術によって閉じ合わせて正常な形に戻す治療が行われます。
症状や赤ちゃんの成長状況を見ながら何度かに分けて行うのが一般的です。

 

また栄養摂取・呼吸・発音など生活する上で必要となる機能に口唇裂・口蓋裂は悪影響を及ぼす危険性があります。
さらに心臓や手足など他の部分にも異常が見つかるケースも多いと言われています。
歯科医師に紹介してもらうなどして専門機関を受診しましょう。

 

虫歯は遺伝するのか?

 

 

“虫歯は遺伝するのか?”と気になる人もいるでしょう。
長崎県歯科医師会のサイトには、親御さんに虫歯が多いとお子さんにも虫歯が多くなるのは事実のようだと書かれていたりはします。
しかし、虫歯も環境的要因による部分があるため、虫歯が遺伝するか否かは絶対的には言い切れないようです。

 

先述しましたが、歯の形や発育の仕方・生え方・並び方は遺伝によって決まる部分が大きいと研究者によって明らかにされています。
ただ、虫歯になりやすいかは歯の形や発育の仕方・生え方・並び方などで異なってくるのはもちろんですが、日頃の歯みがきの状態や糖類の摂取の程度などによっても変わるのです。

 

くわえて虫歯の直接的な原因である虫歯菌は、食べ物や食器を介して周りから赤ちゃんに伝染します。
生まれたばかりの赤ちゃんの口には虫歯菌はいません。
お子さんの虫歯予防のために、親御さん自身も虫歯を治療し、口の中を清潔にしておくのが望ましいといえます。

 

そのほか遺伝の可能性が疑われる口周りのトラブル

 

 

ほかにも遺伝の可能性がある症状は多くあります。
比較的よく見られる症状を3つほど簡単に紹介します。

 

▼先天性欠如(せんてんせいけつじょ)

50〜100人に一人の割合で見られる症状です。
3歳ごろまでに生えそろわないと先天性欠如に該当する可能性があります。
永久歯が足りなくなるわけではないため、永久歯に生え変わる6歳ごろまで様子を見ましょう。
6歳を過ぎても20本に満たない場合は、永久歯や歯並び・噛み合わせへの影響を小児歯科医に確認してください。

 

▼過剰歯(かじょうし)

人の歯は、乳歯なら20本、永久歯なら28〜32本が通常の本数です。
それよりも多くできてしまった歯を「過剰歯(かじょうし)」と呼びます。
30〜40人に1人ぐらいは過剰歯がある人がいて、そこまで珍しいわけでもありません。
前歯にスキマができてふさがらなかったり、乳歯が抜けても永久歯が生えてこなかったりしたら要注意です。
過剰歯が永久歯の歯根を溶かしていたり嚢胞(のうほう:膿のかたまり)ができていたりするかもしれません。
小児歯科医などに相談しながら、抜歯をするなど処置を進めましょう。

 

▼エナメル質形成不全

歯はおもに象牙質からできています。
その象牙質の外側を覆っている、人体の中で最も硬い組織がエナメル質です。
エナメル質形成不全とは、文字通り、エナメル質が正しく形成されない症状で、歯が生えてくるタイミングで明らかになります。
エナメル質形成不全にも遺伝的・環境的な場合がありますが、遺伝的なときは、すべての歯に症状が見られ、血族内で遺伝すると言われています。
もしくは母体の栄養障害や疾病・栄養障害・重症の代謝障害・妊娠初期の感染・ 特定薬物の長期継続投与などが原因となるのも指摘されているのです。
治療は歯が生えそろってから本格的に行います。
噛み合わせなど成長発達を阻害しないように、小児歯科医などと時間をかけて治療にあたってください。

 

お子さんの口の異変に気づいたら小児歯科医などに相談

 

 

口周りのトラブルは、すべてが遺伝的な要因で起こるわけではありません。
それぞれの箇所でも説明したとおり、環境的な要因によって引き起こされる場合もあります。
むしろ、自身に問題がなかった親御さんこそ、警戒心が弱く、お子さんのトラブルに気づきにくい可能性は十分にあるでしょう。
日頃のケアを丁寧に行いつつ、もし異変に気づいたら近くの小児歯科医などに相談に行くようにしてください。

 

また「歯並び・噛み合わせ」や「舌小帯短縮症」については別記事でも詳しく解説しています。
ぜひそちらも合わせて読んでみてください。

 

■これは要注意!歯並び・噛み合わせが悪くなる習慣
https://www.nagomi-kids-dental.com/blog/2019/10/28/bad-habits-on-teeth/

■「舌小帯短縮症」の手術は保険適用!MFTトレーニングも小児歯科で
https://www.nagomi-kids-dental.com/blog/2020/06/23/about-tongue-frenulum/