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「舌苔」は細菌のかたまり!取り方や口内への影響を学ぼう

2021年1月19日

 

口を開けて舌を出してみてください。
舌の上に白い苔(こけ)のようなものが溜まってはいないでしょうか。
それは「舌苔(ぜったい)」と呼ばれる、細菌のかたまりです。
自覚症状もなく自然に溜まっていく舌苔は、それ自体には問題なくとも、二次的なトラブルを引き起こす原因になりかねません。
舌苔がどういうものなのか、またどうやってケアすればいいのかをまとめて紹介します。

 

舌苔とは舌の表面にある凹凸に口内の細菌が堆積して苔状になったもの

 

舌苔(ぜったい)とは、舌の表面にある凹凸に口内の細菌が堆積して苔状になったものです。
口内の皮膚が剥がれてできた垢・食べもののカス・唾液の成分・細菌・微生物などが溜まって形成されます。
食べたものの色によってはさまざまな色に見えるでしょう。
授乳期のお子さんは、ミルクのカスによって白く見えて、舌自体が変色しているのではと気になるかもしれません。

 

舌苔自体は病気ではありません。
そのため舌苔があるかといって治療を急ぐ必要もないです。
ただほかの病気や口臭などにつながる危険があります。
適度に取り除くようにしましょう。

 

口呼吸や抗生物質の影響など舌苔の6つの原因

 

 

舌苔はなぜできるのでしょうか。
原因とされている要素を挙げてみました。

 

■清掃不良

適度の取り除いた方がよいと紹介しましたが、歯と同様に、舌も清掃しないと食べカスや細菌がたまってしまいます。
清掃方法を下で詳しく解説しますので、参考にしてケアをしてください。

 

■乾燥(口呼吸)

口内が乾燥すると、細菌が増えやすく、また付着した舌苔が乾いて落ちにくくなります。
口が乾く要因として挙げられるのが口呼吸です。
口呼吸をしていたら分泌された唾液も乾きやすくなります。
鼻が詰まっていたりする場合は耳鼻科に通院して改善するのが好ましいでしょう。

 

■唾液が少ない

食べカスや細菌などを洗い流す作用や殺菌作用が唾液にはあります。
乾燥のところでも触れましたが、唾液自体が少ないと舌についた汚れが落ちづらく、食べカスや細菌が付着したままで舌苔になってしまうのです。

 

■舌の形

舌の形状は人それぞれ違います。
なかには「溝状舌(こうじょうぜつ)」と呼ばれる溝が舌にある人がいます。
病気ではありませんが、舌がデコボコしているため舌苔が付きやすいのです。
また舌の表面の凹凸が大きい人も、溝が深くなるため汚れが溜まりやすく舌苔がつきやすいといえるでしょう。

 

■舌の位置

ブラッシングをしなくても、通常であれば上顎と舌がくっついたときの摩擦で舌の汚れは自然に落ちています。
しかしたとえば受け口の人は、舌の位置が通常よりも低くて上顎と触れ合わないために、舌の汚れが溜まりやすいです。

 

■抗生物質の影響

抗生物質やステロイド剤の服用によって舌苔が発生する場合があります。
抗生物質を長期間飲み続けることによって、口の中にいる常在菌の種類が変わってしまい、黒い舌苔(黒毛舌:こくもうぜつ)が付着するケースが該当します。

 

舌苔の取り方とは?舌ブラシやマウスウォッシュの使用+乾燥対策を

 

 

先述しましたが、舌苔は適度に除去するのが望ましいです。
取り除き方や注意点を紹介しましょう。

 

■ブラッシング

清掃の基本はブラッシングです。
歯ブラシを使う場合は、毛先がやわらかいものを選びましょう。
ブラッシングのときは鏡を見ながら行うとやりやすいです。
舌の根元(口の奥)から手前(前歯の方向)に向かって優しく撫でるようにブラッシングしましょう。
舌はやわらかいので、力を入れすぎて傷つけないように注意してください。

また自分でまだブラッシングができない小さいお子さんの場合は、親御さんがガーゼや綿棒を濡らして舌の汚れを拭き取ってあげましょう。
自分で磨けるぐらいのお子さんにも、歯だけでなく舌まで磨くように意識づけをしてください。
舌苔を取って舌をきれいにする専用の舌ブラシを買ってみるのも良いでしょう。

 

■マウスウォッシュ

ブラッシングと並行して、マウスウォッシュ(洗口液)を使用するのも良いでしょう。
食べカスや汚れを洗い流したり殺菌したりするのに役立ちます。
ただアルコール成分が入った製品によって口内が荒れてしまったり、殺菌成分の刺激が強すぎたりする場合があるのは頭に入れておいてください。
お子さんが使用するものはノンアルコールの商品を選ぶのがおすすめです。

 

■乾燥対策

乾燥が舌苔につながるのは説明しました。
上で説明したように口呼吸のケアをするのは有効でしょう。
マスクをつければ口の乾燥が防げ、寝ているときなどの無意識に口呼吸をしてしまっているときでも有効です。
また空気が乾燥する冬場には加湿器をもちいて部屋全体を潤しても良いでしょう。
ほかにも保湿剤をドラッグストアや歯科医院で手に入れて使用する方法もあります。

 

—-舌苔が発生しやすい場面—-

舌苔は発生して当たり前なものです。
ただ二次被害にはそなえて、下のような場合で発生しやすいのを頭に入れておきましょう。

 

・舌がうまく使えずに自浄作用が低下したとき:

口内の疾患や、摂食・嚥下障害(せっしょく・えんげしょうがい)で食べものをうまく口に取り込めなかったり飲み込めなかったりする場合。

 

・体全体での不調を抱えているとき:

全身性の熱性疾患・消化器疾患・免疫力の低下などがある場合。

 

・口が乾燥しているとき:

先述のとおり。
大人の場合では、高血圧治療薬剤・抗精神病薬・抗パーキンソン薬などの副作用により唾液がうまく出てこなくなるケースもある。

——————————————–

 

口臭の6割が舌苔か!?感染症や誤嚥性肺炎など舌苔の悪影響

 

 

二次被害の危険性に軽く触れましたが、どのような悪影響があるのかをまとめてみましょう。

 

■口臭

日本歯科医師会によれば口臭の6割が舌苔から発生するそうです。
食べたものによってアリル化合物やセレニウム化合物などが排出されたり、肝臓病などの病気や胃の調子によって臭いが出たりする場合もありますが、どれも低濃度で口臭の大きな原因にはなりません。

 

■誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)

口内の菌が誤って気管支に入ったことで引き起こされる肺炎です。
小さなお子さんは何でも口に入れてしまいます。
危ないもの・汚れたものを周りに置かないのは基本です。

 

■味覚

味覚に影響が及ぶ危険性が指摘されています。
舌苔が厚くなりすぎると、味を感知する舌の細胞に物質が到着できずに、味を感じにくくなるのです。

 

■感染症:鵞口瘡・溶連菌感染症

また問題のない“普通”の舌苔に見えても、実はほかの病気の症状である可能性があります。
要注意な2つの感染症を紹介します。

 

●鵞口瘡(がこうそう)

舌苔のような舌の白いカスがこすっても取れない場合は鵞口瘡の可能性があります。
また舌だけでなく頬の内側も白くなっていたり、母乳やミルクを飲む量が少なくなっていたりするときは鵞口瘡を疑ってください。

鵞口瘡はカンジダ菌によって引き起こされる疾患です。
命にかかわるような大きな病気ではありませんが、痛みで赤ちゃんがぐずったりします。

妊娠期間にお母さんがカンジダ膣炎にかかってしまうと、分娩時に赤ちゃんが産道をとおる際に感染する可能性があります。
また授乳時に、乳首や哺乳瓶にカンジダ菌が付着していて感染するケースもあります。
小児歯科などに相談して口内洗浄をしながら経過観察をしていきましょう。

 

●溶連菌感染症(ようれんきんかんせんしょう)

溶血性連鎖球菌(溶連菌)が原因で起こる病気の総称です。
夏場以外に流行り、4〜9歳ごろの子どもに多くみられます。
舌苔のような白い苔が舌にできたり、38度を超える熱や喉の痛み・嘔吐などの風邪と似た症状がでたりします。

場合によっては腹痛や胃腸炎の症状を伴ったり、小さな発疹が出たりする場合もあります。
溶連菌感染症は、リウマチ熱・急性腎炎・紫斑病などの別の大きな病気につながりかねません。
早めに病院に行き、抗生物質を処方してもらいましょう。

 

■そのほか

・舌痛
・舌の灼熱感
・口内の機能の低下 など

 

舌苔の除去や口腔ケアは親子で

 

 

舌苔が発生するのは問題ではありません。
ただ舌苔が原因となって口臭がしたり、ほかの病気につながったりするのは避けましょう。
とくにお子さんばかり気にとられて、親御さんの口腔ケアが疎かになってはいないでしょうか。
親子で歯磨きと舌磨きを習慣化していってください。

 

また舌苔の除去が感染症予防に効果が期待できるのをご存知でしょうか。
そちらについては別記事で紹介しています。
下のURLから併せてご一読ください。

 

■歯垢と舌苔の除去がカギ!?感染症の予防効果が期待できる口腔ケア
https://www.nagomi-kids-dental.com/blog/2020/05/12/why-oral-care-leads-to-infectious-disease-prevention/

■歯医者でできる“子どもの虫歯予防”5つをご紹介!
https://www.nagomi-kids-dental.com/blog/2020/02/04/5-preventions-of-dental-caries-for-children-at-a-dentist/