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「歯茎」のチェックポイント4選!歯だけでなく子供の歯茎の病気も予防しよう!

2020年12月15日

 

仕上げ磨きなどをとおしてお子さんの口のなかを観察している親御さんも多いでしょう。
お子さんが違和感を抱いていれば、病気などの発見も容易かもしれません。
しかし中には痛みや自覚がない場合もあるのです。
今回は歯茎にしぼってチェックしたいポイント4つを挙げました。
参考にしながら、お子さんの口のなかを観察してみましょう。

 

子供の歯茎チェックポイント(1):腫れがないか

 

お子さんの口でどこかが腫れていないかチェックしてみましょう。
口内が腫れる原因を5つ挙げてみました。
親御さんだけでの判断がむずかしい場合もあるため、小児歯科医などに相談しながら対策を検討しましょう。

 

■歯茎が腫れる原因(1):虫歯

 

虫歯のせいで歯茎が腫れているかもしれません。
唾液には殺菌作用があり、とくに分泌量が多い赤ちゃんの時期は虫歯になりにくいといわれます。
ただ虫歯にならないわけではないため、なってしまうと虫歯の箇所に汚れや食べカスがたまって腫れにつながる可能性があるのです。

 

■歯茎が腫れる原因(2):細菌感染

 

虫歯になっても治療したら安心……というわけではありません。
被せ物をしたところに細菌が入り込んで、歯茎を腫れさせる場合があります。
とくに神経を抜いている場合は痛みを感じず、お子さんも気づかないかもしれないのです。
お子さん自身で歯磨きをするようになってからも、仕上げ磨きを親御さんがして点検するのが発見につながります。

 

■歯茎が腫れる原因(3):誤った歯磨き

 

歯磨きは正しい方法で行う必要があります。
磨き方が悪いと汚れを十分に落とせず虫歯や細菌感染のもとになりかねません。
また力任せに磨いてしまい、歯茎を傷つける恐れもあります。
小児歯科医院などで正しい方法を指導してもらいましょう。
とくに傷つけるまで磨いているお子さんには、あわせて柔らかめの歯ブラシに交換するのが効果的です。

 

■歯茎が腫れる原因(4):萌出(歯が生えている)

 

歯茎を突き破って歯は生えてきます。
歯に押し上げられて歯茎が圧迫され、腫れたり血が出たりするのは当然です。
歯が生えれば落ち着いて自然と治るでしょう。
落ち着いて成長を見守ってください。

ただ、永久歯への生え変わりの際に歯肉炎になるケースがあります。
永久歯への生え変わりの時期は、間が空いたり歯がまだ歯茎に埋もれていたりして、お子さんがすみずみまで歯磨きを行うのは難しいです。
歯にかぶさっている歯茎や磨きづらい奥歯などの汚れを、歯ブラシを縦横に持ち替えながらかき出すように磨く必要があります。

 

■歯茎が腫れる原因(5):体調不良・ストレス

 

腫れの原因が口内だけとはかぎりません。
体調不良やストレスが、歯茎の腫れという形で表出するケースもあるのです。
たとえば病み上がりなどは免疫力・抵抗力が落ちて歯茎が腫れやすくなります。
また学校での友人関係に悩んでいたり睡眠不足で体力が落ちていたりすると、本人の自覚がなくてもストレスによる体の異変が表れる可能性があるのです。

 

子供の歯茎チェックポイント(2):出血していないか

 

 

歯磨きの仕方が悪いと歯茎を傷つけて腫れてしまう点を紹介しましたが、場合によっては出血までつながることもあるでしょう。
ほかにも歯肉炎に注意が必要です。

 

■歯茎から出血する原因(1):外傷

 

歯茎にかぎらず、体が傷つくと血は出ます。
先述の歯磨きのように、日頃の生活で無意識に歯茎に負荷がかかって出血につながっていないかは反省してみましょう。
とくに赤ちゃんはものを口に入れたがります。
固いもの・尖ったものを口に入れてしまわないように、置かない・遠ざけるのを忘れないでください。

 

■歯茎から出血する原因(2):歯肉炎

 

歯肉炎は歯茎が炎症を起こしている状態で、歯垢が原因で引き起こされます。
意識して優しく歯磨きをしているのに血が出てしまう場合は、すでに歯茎が荒れているのかもしれません。
放置しておくと歯周病まで悪化する可能性があります。
小児歯科医などに相談して治療しましょう。

 

—*お子さんが気をつけたい歯肉炎の4種類*—

 

●不潔性歯肉炎

歯磨きの方法が悪く、歯垢が溜まって歯茎が炎症を起こすことです。
磨き残しだけでなく、力の入れすぎで傷ついたところから細菌が感染する場合もあります。

 

●萌出性歯肉炎

「歯茎が腫れる原因(4):萌出(歯が生えている)」で説明した内容です。
生え変わりの時期はとくに意識して歯磨きをするようにお子さんを促しましょう。

 

●思春期性歯肉炎

思春期特有の歯肉炎です。
歯垢が原因であるのはほかと同じですが、清潔にしていても発症する可能性があります。
ホルモンバランスを整えるために、栄養バランスのよい食事と規則正しい生活を送るのが予防につながります。

 

●若年性歯周炎

小さい頃に発症した歯肉炎を放置したために発症する炎症です。
症状が急速に悪化するのが特徴といわれます。
子どもの頃の歯肉炎を放置せずに、親御さんが治療に努めてあげましょう。

 

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子供の歯茎チェックポイント(3):変色していないか

 

 

血がにじんで歯茎が赤くなっていると異常に気づきやすいかもしれません。
ほかにも異常によって歯茎の色が変わってしまう場合があります。

 

■歯茎が変色するパターン(1):茶色・青

 

歯茎が茶色や青に変色して見えるのは着色が原因として考えられます。
メラニン色素が多い体質のお子さんは、色素が歯茎に付着しやすいです。
ただ健康に影響が及ぶ可能性も低いため、治療を急いで検討する必要はないでしょう。

 

■歯茎が変色するパターン(2):黒

 

喫煙で歯茎が黒くなるのをご存知かもしれません。
タバコに含まれるニコチンが歯茎の毛細血管を収縮させて血流が悪くなり黒ずんで見えるのです。
お子さんが受動喫煙してしまっていたら、同じように歯茎が黒ずむ可能性が指摘されています。
副流煙の方が有害物質を多く含むといわれるほどです。
歯茎以外への悪影響も考えて、お子さんの前での喫煙は控えましょう。

 

■歯茎が変色するパターン(3):白

 

子どもの歯茎が白く変色するのは珍しいことではありません。
たとえばミルクのカスが溜まっていると白く見えます。
お茶などを飲ませたり、ガーゼで拭き取ったりして汚れがたまらないように親御さんは努めてください。

とくにミルクや食べもののカスにカビが生えて、「口腔カンジダ症」につながらないようにしましょう。
口腔カンジダ症になると、灰白色・乳白色の膜のようなもの(白苔)が粘膜の表面にみられます。
抵抗力の低い赤ちゃんの時期によく見られる病気で、痛みをともなう場合もあります。
顎と頬の間のような見づらい場所に食べもののカスが残っていないか日頃から注意してください。
もし症状が確認されたらすぐに小児歯科医院などに相談しましょう。

 

子供の歯茎チェックポイント(4):できものが出ていないか

 

 

最後は、できものが出ているケースです。
できものも歯茎とは違った色で出てくるため、変色を探す延長で観察してみてください。

 

■歯茎にできものが出てくるケース(1):萌出嚢胞(ほうしゅつのうほう)

 

歯が生えてくる時期に、水ぶくれに似た黒紫色のできものが出てくることがあります。
「萌出嚢胞」「萌出性嚢胞」と呼ばれる症状で、内出血により血が溜まって腫れ上がっている状態です。
乳歯は袋に包まれて歯茎のなかで成長します。
その袋が破れず残ったまま歯と一緒に出てしまったケースが萌出嚢胞なのです。
内出血を起こしているため刺激をしないのが望ましいですが、歯が生えれば自然に治ります。処置も不要です。

 

■歯茎にできものが出てくるケース(2):フィステル

 

歯の根元に白やピンクのできもの「フィステル」が出ていないか確認してみましょう。
歯の根っこに炎症があり、膿んで歯茎を押し出している状態です。
痛みがなくお子さんが自覚できていない場合もあります。
放置していても治りにくいため、小児歯科医などに相談して治療しましょう。

 

■歯茎にできものが出てくるケース(3):口内炎

 

風邪などで体調が芳しくないと親御さんでも「口内炎」が出る人がいるでしょう。
円・楕円の形をした白いできもので、痛みをともないます。
栄養バランスのよい食事を摂り規則正しい生活を送って体調をよくすれば治っていくでしょう。

ただ、ヘルペス性の場合は要注意です。
高熱のあとに出てくるのが特徴で、ウイルス性のため飛沫感染します。
高熱が出たあとで親御さんも焦ることでしょう。
ただ薬ですぐに治るため、慌てずに小児歯科医院にかかってください。

 

■歯茎にできものが出てくるケース(4):上皮真珠

 

白やクリーム色で半球型のつぶつぶがあれば「上皮真珠」かもしれません。
歯が生成される段階で歯になりきらずに歯茎に残った組織が表にでてきたものが上皮真珠の正体といわれます。
痛みやかゆみはなく、自然に消滅しますので放置してください。
むしろ無理やり取ろうとしたり気にして触りすぎて歯茎を傷つけたりしないように注意しましょう。

あとは上皮真珠に見えても「先天歯・先天性歯」の可能性があります。
先天歯は子ども自身も痛みを伴い、授乳を拒む傾向が見られます。
硬さがあるため授乳のときにお母さんの方も痛みを感じるでしょう。
リガフェーデ病などの危険性がある場合、先天歯は抜歯するのが一般的です。
上皮真珠と間違って処置が遅れないためにも、気になることがあれば気軽に小児歯科医院に相談してください。

 

歯茎に気になる症状を見つけたら小児歯科医院などに相談しよう

 

 

腫れ・出血・変色・できものの4点を挙げてお子さんの歯茎のチェックポイントを説明しました。
なかには放置しておくと歯周病や歯茎が下がる原因になりかねないものもあります。
親御さん自身の判断を過信しすぎずに、もし気になる点を見つけたら近くの小児歯科医院などに相談するようにしてください。

 

また今回は歯茎のトラブルについて解説しましたが、歯の健康状態もしっかりチェックしてください。
参考になる情報を当院の他記事でも解説しています。
下のリンクからアクセスしてみてください。

 

ママが心得たい「子どもの歯みがき」の3つのポイント
https://www.nagomi-kids-dental.com/blog/2019/07/15/how-to-clean-for-child-tooth/

これは要注意!歯並び・噛み合わせが悪くなる習慣
https://www.nagomi-kids-dental.com/blog/2019/10/28/bad-habits-on-teeth/